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2021シーズン日本アメフト1部リーグランキング

 以前Touchdown誌で「コーチ投票」でやっていたカレッジ・社会人ランキングという企画がありました。 全日本学生選手権が出来た事により、地域リーグとの比較が容易になったことで、個人的に勝敗と得失点でランキングを計算してみました。 ・対象は各リーグの1部(なのでX1Ariaと関東1部Big8は含む) ・全試合の得失点を計算する。 ・そのチームの勝率、総得点率・総失点率、プレーオフ試合数をなど「全リーグで統一されて公表された値」を使用する。 ・学生はプレーオフで最大4試合行ったという補正を加える。 また2021年に限り以下の補正を加えます。 ・正規のリーグ戦を行えなかった(短縮リーグ・トーナメント)連盟の場合、プレーオフ1試合出場の補正による持ち点加算をする。 ・不戦敗チームは社会人の規定に揃え、「相手チームに20失点した」「自チームの得点は0」を適用。従って単純な不戦敗は「0-20」とみなす。 ・辞退同士の対戦結果は「20-20」の引き分けとして処理する。 試算した範囲では、ライスボウルでの勝敗は「富士通が大差で勝たない限りひっくり返らない」事が解りましたので、こちらに公開します。 なお各チームのポイント差×0.7が想定される点差となります。 (その点差がTD3本差以内であれば接戦が想定され、それ以上だとアンダードック側にとっては厳しい試合。かつ30ポイント差は恐らく「優位なチーム側に怪我人ざくざく」みたないものがないと希望も持てないくらいの差) 順位 チーム(ポイント)   1  パナソニック(229.81) X1Super   2  富士通(208.76) X1Super   3  オービック(201.79) X1Super   4  関西学院大学(188.64) 関西学生   5  立命館大学(184.90) 関西学生   6  IBM(184.4) X1Super   7  関西大学(179.9) 関西学生   8  ノジマ相模原(177.78) X1Super   9  エレコム神戸(165.79) X1Super  10  東京ガス(158.85) X1Super  11  法政大学(157.83) 関東学生Top8  12  アサヒビール(157.34) X1Aria  13  イコールワン福岡(151.19) X1Aria  13  アサヒ飲料(1

プロ選手・プロチーム・プロリーグ

 何カ所かでこの言葉が無造作に使われているので、個人的な「お気持ち表明」をしておきます。 1.この場合の「プロ」とは その競技における「収入」から「報酬」を得る存在とします。 従って「タニマチがお金を恵んでくれているだけ」な現在のXリーグに於ける「実質プロ」はここでは含みません。 2.プロ選手/プロコーチとは 正式な雇用契約により「チームを運営する団体」と、指定された期間内に契約内容に定められた報酬を得る存在です。従って チームの財務諸表に人件費として賃金が、厚生費として寮費(居住費=家賃・光熱費・水道代・通信費・食費)が計上されます 。但し社会保険等に関しては個人負担の場合(いわゆる一人親方方式あるいは派遣契約方式)・チーム負担の場合(契約社員方式)に別れます。 そして「 報酬からチーム運営費を支払わない 」(=部費を払わない。リーグへの登録フィーは別です)というのが大前提。 また、競技に関わる負傷の治療費は所属中のチームがチームの加入しているスポーツ保険を利用して全額(但しファーストオピニオンのみ)を負担します。 3.プロチームとは 独立採算制であり、原則として競技に関する事業・広告・協賛金等で収入を得て運営される団体を示します。従って職員は雇用契約で賃金・社会保障等を全てチームが負担します。 ※雇用形態は問いません。 選手全員がプロ契約である必要は無いでしょうが、原則として「 所属選手・コーチ・スタッフはチーム運営費を支払わない 」のが絶対条件です。 何より大事なのは競技興行での収入がチーム運営の基盤である、という事。 ※この為、リーグはチームが地元とする地域でシーズン1試合以上を開催する義務を負います。 なお、競技興行に関してはリーグの示したシーズン・プレシーズンに限定されます。自主興行に関してはリーグが示した時期においてのみ可能になります。 ※これは来たるべき社会人春シーズン廃止議論に際して、春シーズンに自主興行を認めるという意味を持たせています。 従って毎年決算し監査を受け財務諸表を公開する義務を負います。 4.プロリーグとは プロチームによって行われる競技興行を統括し、リーグ戦とそれに伴うプレーオフを統括する、競技興行と広告・協賛金・助成金等で収入を得て運営される法人団体を示します。 この場合、最低限「試合を遂行するのに必要な審判」の管理はリーグ側の責

大学ビッグチームの分割登録論④実際に分割登録する時の案(2)

 少人数制フットボール(フルスタイル形式)は日本では関東大学で採用された7人制と、元々アメリカで行われていた物を関西学連が導入した6人制に別れます。 関西のほうはあまり情報を集めていなかったので具体的な動向は不明ですが、関東では ・そのシーズン開始前にチームの選手登録状況で7人制に行くか元カテゴリー(大抵は3部かエリア)に所属するかを登録期限までに申告する。 ・上記の理由によりシーズンが10月に入ってから始まる事が多い(近年は医科歯科リーグのチームも入ってきているので、恐らく9月開始か?) と言った事でチームの出入りも一定数ある事から、チーム事情での参加不参加はリーグ戦運営に大きな影響がないのではないかと考えられます。 ただしこの際注意しなくてはならないのはBチームの登録年数です。 現在基本的な登録年数は「在学5年間のうちの4年」という物が使われています(関東医科しかを除く)。しかしこのBチーム制度については「実戦経験を積ませる」「講義と研究と実習で時間が取れない事をカバーする為に負荷の軽い形態にする」のが目的なので、ずっとBチームというのは筋が違います。 そこで「AB両チーム通算4年間の登録のうち、Bチームは通算3年間の登録のみを認める」という制限を加えます(AチームはBチーム期間を含めて在学5年間中4年間の登録)。 Bチームは秋季シーズンに3試合以上6試合以下の日程で試合を実施します。春季は試合をしません(Aチームと合同になる)。 なので少人数リーグは固定試合数ではなく変動試合数となります。 この結果、チームとしては若い世代で選抜チームを編成して経験を積ませる事、少人数でミッションを達成させる為の思考プロセスの開発などで経験値を積む事が出来ます。 無論運営側にはマイナス面もあります。 ・指導者数の確保の問題 ・チーム内格差の生まれないようにする為の選手のケア ・Bチーム参加がチームの義務となる事での心理的負担増 などなど…… 特に複数年Bチーム行きになった選手に対して揶揄するなどの(若気の至りとでも言うべき)チーム内格差が生まれたことで、Bチームの選手が心を傷つけることになってはいけません。そういう意味でのチームマネジメントも指導者側では負担となるでしょう。 たとえばBチームには最初の2学年のうちに必ず所属させる、とか3年制以降は選手の意思で選択させるとか、そう

大学ビッグチームの分割登録論③実際に分割登録する時の案(1)

ではどういう規模で登録すればいいかという事を考えます。 元々協会に登録しているチームをAチーム、分割後のチームをBチームと呼びます。 絶対条件として ・Bチームは秋季公式戦の予定を(不戦敗はあっても)全うする事 ・Bチームほ継続的に複数年秋季行使戦に参加する事 ・Bチームの編成がAチームに影響を及ぼす事がない事 ・秋季公式戦の間はAB間の登録変更は出来ないものとする(学生選手権は別になります) とします。 そこで基準として ・Bチームの編成(ベンチ入り)は最大40名、最低16名とする。 ・Aチームの編成(ベンチ入り)は最大65名、最低(登録ベースで)40名とする。 と借りに規定します。 このBチームの規模は、実際関東のX2や東西のX3ではよく見かける規模でもあります。 指導者やスタッフの数の問題はちょっとだけ横に置いておき、この規模でBチームの化津宇出来る場所を考えてみます。 現状登録可能な物としては ・当該地域連盟の下位リーグ(昇格無し) ・近隣地域のリーグ(オープン参加) ・別キャンパスの所在する地域のリーグ ・社会人協会の下位リーグ(昇格無し) ・プライベートリーグ ・当該地域での新人戦リーグのような形でのオープン大会 ・各地域の少人数制(関東の7人制・関西の6人制) が考えられます。 ただし、この中で問題なのは「継続的に複数年」という所で、チーム事情で参加を取りやめることになると当該秋季リーグに悪影響が出るという事を考慮すれば、「当該地域連盟の下位リーグ」とか「近隣地域のリーグ」というのは難しい所があるかも知れません。 「別キャンパスの~」というのは、北海道学連の東農大オホーツク校や東北学連の日大山形工学部のような事例です(関東のマンモス大学は地方キャンパスを持っている事が多い)。そのキャンパスに在籍していることを条件にすれば参加可能ですが、逆にAチームに復帰する時の条件付けが難しくなりそうな気がするので保留にします。 問題があるとすればプライベートリーグも課題があります。学校のサークルとして参加している所がありますが、そこは大抵設立当初に「体育会とは違う道を」という理念で始まっていると聞いた事があります(全てがそうだという訳ではない)ので、そこに体育会勢力が自分たちの都合で参加する事に、一部では面白くない感情を抱かれる方もいると思います。 なので、JPFF

大学ビッグチームの分割登録論②学生アメフトにもベンチ入り人数に制限があってもいいのでは(2)

実は他競技では似たような話がなくもなくて。 よく聞こえて来るのはサッカー。 あっちはベンチ入りが15人。紅白戦が可能な人数として26人くらいいれば1チームとして昨日しそうなんだけど、大所帯だと100人越える事がある訳です。でも登録100人中公式戦に出られるのはどうあがいても30人弱……ほとんどの選手が出番無しで学生スポーツを終えていく訳です。 確かにスポーツ競技というのはピラミッド構造、いやさもっと厳しい言い方すれば壺毒(壺の中に大量の毒虫を入れて殺し合わせ、生き延びた最後の一匹が最強の毒使いである、というアレ。似たようなのに猫とかもある)の世界ですから、切り落とされる人たちが多数出るのは致し方無い訳ですが、それは同時に「競技から嫌な形で離れてしまう」事も意味します。 もしかしたら何かのきっかけで競技を続けるきっかけが生まれるかも知れないし底辺拡充に貢献できる存在がそこから羽ばたくかも知れない訳です。 壺毒をやると、結果として「非常にストイックな環境を強要される」事を嫌ってトップチームに人がよりつかなくなって競技そのものが廃れる可能性があります。 この問題、実に20年以上前から新聞で取り上げられているんですね。 直近で話題になったものとしては流通経済大のサッカー部。 あそこも100人近い大所帯ですが、 ・関東大学リーグに参加するチーム(名義:流通経済大) ・JFLに参加するチーム(名義:流通経済大) ・関東社会人一部に参加するクラブチーム(名義:龍ケ崎ドラゴンズ) に分けてシーズンを戦っています。年に何度かチーム編成を入れ替えています(JFLと関東社会人一部は通期、関東大学は春秋制)が、それぞれの資格で天皇杯予選には出てきます(実際JFL組とドラゴンズが試合をした事例があります)。 それ以前にも市立船橋でも「選手権を目指さないけどサッカーを続ける為のクラブチーム」が設立されたというニュースを見たことがあります。 同様の取り組みとして国士舘大柔道部でも「柔道を楽しむための、国士舘大柔道部傘下のサークル」というのが作られたというのを見たことがあります。 では、同じ理屈で「多重登録を防ぎつつ、競技者が大学卒業までの間、実戦経験を積みながら無理なく競技を楽しめる」環境をアメフトでも作る事が出来ないものなのか、という疑念がふつふつと湧いているのです……あのサイドラインに大挙し

大学ビッグチームの分割登録論①学生アメフトにもベンチ入り人数に制限があってもいいのでは(1)

ずっと疑問だったので。 ライスボウルでサイドラインに並ぶ選手の数を見る度いつも疑問に思うのです 「あんなに選手って、サイドラインに存在している必要性あるのかな」 サイドラインにスタイルしている選手とは、すなわち出場機会がある選手だと思うんですよ。 ところが一試合で出場する選手の必要数って、攻守のサードチームまで作っても60人程度じゃないですか。しかもサードチームって言ったら、オープン戦で4Qの後半に出てくるくらい。本当にそんなにサイドラインに並ぶ必要が 「実戦として」 あるんでしょうか? いや精神的側面は置いておきます。そこまでの事は私みたいな部外者が踏み込んであれこれ言う事は出来ませんから。 でも、精神的側面って、アメフトに一番似つかわしくない動機付けな気がします。アメフトって合理的思考の元で最大限実力を発揮する為の努力をしているスポーツだったと思うのですから。 そういう意味で合理的な判断から「ベンチ入り人数」とか「スタッフ数」というのは ある程度上限があっても問題ない ように思うのです。 ぶっちゃけ話、学生チームのマンモスチームともなれば80人上等、関学や立命館は100人前後です。この中で秋季公式戦に出番のある人って、一試合で50人くらいだと思うんですよ。 残りの選手はベンチスタッフ兼任だとしても、ですよ。トレーナー、用具担当、コーチ補佐などの人数にしてもチームによって千差万別で、合理的な運営の元では「スタイルしている」=「実戦に戦力として投入される立場」の人って実際には55名以下だと思うのです。 つまり「怪我による入れ替え」があったとしても、サイドラインに立つ選手の数って最大で60名、コーチスタッフ(フィールドに出られないのでスタイルしない人)はサイドラインで15人、スポッター入れても20人がいいところだと思うのです。 いやさIFAFの国際試合では選手登録45人でしょ。NFLだって48~52人な訳じゃないですか。 そうなるとあれだけスタイルしていても秋季公式戦ではシーズン中に1スナップも受けない選手がチームの1/3以上は出てしまうのではないかと思う訳です。 それって「チームのために己を殺して」とか言えば格好いいけど、プレー経験の機会を得るかどうかという点においてはどうしたものか、と思ってしまうわけです。 伝聞の範囲ですが、 ・ある程度の壁に当たった選手に対して

アメフトとサッカー、どこが分岐点だったのか⑪(終)結論として アメフトが安定して盛り上がるためには

  結果論ではありますが まず子供の頃から競技をする/知る環境が違います。サッカーやバスケットは小学校の体育の中で触れ、基本的なルールを知ることが出来ます。ところがアメフトはなんとなく似ているフラッグフットボールはあってもそれでアメフトそのものの基本ルールに触れている訳ではないのです。 この点、スタートラインに大きな差が出来ている状態であったと言えます。 その上で、元々カジュアルの一端で目立ったアメフトは、母体となったアメリカン・カジュアルの衰退により足場がぐらつきました。 さらにバブル景気による「ジャパン・アズ・ナンバーワン」により「憧れのアメリカで流行っている」というそれまでのウリを失いました。 Jリーグの開幕とサッカーW杯によって「アメリカ以外にも凄い興行スポーツが存在する」という事を知ってしまいました。 最早「全米が大興奮」という惹句は人々を引きつける魅力がないのです。憧れのアメリカは既にメッキがはがれたのです。 その上で、そもそも「国外チームの興行」と「国内チームの興行」は別で、かつ「興行」と「競技経験」も全く別であると考えなくてはならないのですが、そこがアメフト側では大きく欠如しているのです。 つまりサッカーは「競技経験者は多い」し「トヨタカップは満員御礼」だったけれど、JSLは閑古鳥で「競技の未来と国際化」で危機感があった訳です。 サッカーが20年かけてロールモデルを作り上げた為に「手頃なサイズ感と努力すれば届きそうなイメージ」から多数の自治体が「J参入」を掲げてきました。 実際安易な考えで取り組んで上手く行かず撤退、チーム解散というケースは我々の見えていないところで沢山あります。そうしてJ3まで拡張された中で相当数淘汰され、リーグ創設から30年近くになってJFLまで含めて安定的な形となりました。 このロールモデルの他にもJはリーグとしての運営方針を何度となく明示して「チームが突然死しないように」対応してきていて、方針が明確です。 なので「J制覇は考えていないがチームとしてJ1に定着することで企業として安定する」目標のチームもいる訳です。 それは単に「日本代表チームとして世界に互する存在を安定的に排出する」のが目的だから許される訳です。 それに対してアメフトはどうでしょう? 関東の学生で1万規模の入場者を集める試合は、現在の制度では皆無です。以前あった