Xリーグの適正規模とリーグ戦②正直どう見るかの考察

 まあぶっちゃけ、X1Sに関して言えば

①優勝を直接狙える野は3チーム
②4チームでプレーオフする際に最後の一枠に入り込めるチームがギリ4チーム

なので、リーグの適正規模は7チームとになるのだけれど、新陳代謝枠及びリーグ戦試合負担のバランスで考慮すると、8~10チームが規模的に問題ない範疇となる。明らかに10チームは戦力差が激しすぎる。

ではX1Aはどうか。こちらも適切なチーム数が6~8となるのだが

①東に関してはチーム数がキャパオーバー。
②西に関してはチーム数が少ない。X2から持ってくるにしても戦力差が大きい

という結果になる。
※だいたいトップと最下位のポイント差が80を越えると見ていて辛くなる。

ちなみに今回東のX3を入れていないのは、
・入れ替え戦が実施されていない戦力差である。
・西のX3と比較すると立ち位置が異なる(どっちかと言うと準加盟リーグ)。
という事であり、東もX2・X3の分割が必須となると考えている。

その上で、現在の隔週で試合をするという事になると、試合数が増える可能性を考慮すると

大前提として1/3のライスボウルは日程を後ろ倒し

としなくてはならないのだが、Worker'sリーグ(勤労者が副業あるいは自主的に競技をする競技団体)としての難関が立ちはだかる。

そう、人事異動だ

日本の企業の場合新規決算年度開始時に組織改正を実施する。その時点で異動が発生するのだが、

日本で一番多い新年度開始日は4月1日である。じゃあその次に多いのは?

1月1日 なのだそうだ

※古い企業で戦前からの決算期を動かしていない場合に多いそうだ。なお人事異動がこの次に多いのが新卒の配属月で5月か6月だそうだ(不動産屋の弁)。

つまり、働きながらフットボールする為には、この最大の難局(登録選手が出場できなくなる危機)をいかに避けるか、という事は常に念頭に置かねばならない訳で、このスケジュール感をどこまで許容するかがリーグ運営の要になってしまっている。

なお、登録メンバーの流動性(登録メンバーを50人弱にして、シーズン中に入替が出来るようにする)については日本の労働形態とマッチしていないので「理想論」としては傾聴するが却って選手生命を短くする事になると思うのと、今回の本筋に影響を与えないので考慮外とする。

シーズン延長についてこの視点がないと選手が確保出来ないという課題で紛糾するのだが、今後の議論の「とりあえずの参考」になるポイントである。
※実業団スポーツの場合はシーズンに合わせた異動形態もあるとは聞くが、アメフトは今までそういうシーズンを採用しないまま企業撤退が進んだので、そのことは考慮外とする。

さらにもう1つ悩ましいのは「X1Area」である。
現状「実質2部」なので、実態に揃えるか(事実「1部を名乗ってないとスポンサーが」という話の中で明治安田がスポンサー抜けしたので、もうその方便は通用しない)、それともライスボウルトーナメントの参加券を与えるかで考え方が異なる。

この「下部リーグに優秀決定戦への道を残す」というのは、楽の社会人リーグが一時期採用していた(熊谷組と釜石の救済措置だったようだ)方法で、トップリーグのプレーオフに、ワイルドカードとして東西リーグの1位チームを組み入れた方式。ただし、大差がつきすぎて数年で廃止されたものだ。

したがって、次の考察としては

・X110チーム、エリア以下繰り下げ、シーズン延長で「多分ドリーミーな上に絶対出来ないであろう8末~3末シーズンの場合」
・X1Super8チーム、AreaはWildCard枠でトーナメント出場有り、シーズンは延長してもスーパーボウル前週までに終わらせる

の2案をもって考えて見たい。

なお両案に於いて一番大事なのは、ある特定の階層において、リーグ戦運営は上位に追随しなくても良いという方針で進める事である。


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